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んoon、2ndアルバム『Zoo』で描く拡張されたグルーヴ──バンドの現在地を更新する全9曲

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んoonが、2026年4月1日に2ndアルバム『Zoo』をリリースした。本作にはリード曲「SEE YA」をはじめ、「HITSUJI」「OTODO」などの先行配信曲を含む全9曲が収録されており、これまでの活動で培ってきた実験性とグルーヴ感をさらに拡張した内容となっている。


結成から現在まで──ジャンルを横断し続ける実験的バンド

んoonは、日本の音楽シーンにおいてジャンルの枠組みを軽やかに越境し続けるバンドとして活動してきた。ジャズ、ソウル、ヒップホップ、エレクトロニカといった要素を横断しながらも、それらを単なる融合として処理するのではなく、常に“再構築されたグルーヴ”として提示する点に特徴がある。

結成以降、ライブを中心に評価を高め、即興性と構築性が同居する独自の演奏スタイルで注目を集めてきた。楽曲単位の完成度だけでなく、バンド全体としての“場の変化”を重視する姿勢は一貫している。

その延長線上にあるのが、今回の2ndアルバム『Zoo』だ。


『Zoo』レビュー──“動物園”としての多様性と制御された混沌

『Zoo』というタイトルが示すように、本作は多様な音楽的キャラクターが共存する空間として設計されている。全9曲それぞれが異なる質感を持ちながらも、アルバム全体としては緩やかな統一感を保っている点が印象的だ。

リード曲「SEE YA」は、軽やかなフロウとリズムの跳躍が特徴的で、バンドの持つポップネスと実験性が最もバランス良く表れた楽曲と言える。一方で「HITSUJI」や「OTODO」といった先行配信曲では、よりミニマルな構造や反復的なリズムが強調され、楽曲ごとの方向性の違いがアルバム全体の奥行きを生み出している。


グルーヴの再定義としてのサウンド

『Zoo』の大きな特徴は、ジャンル的な多様性以上に「グルーヴの作り方」にある。ビートやベースラインは単純な反復にとどまらず、わずかなズレや変化を積み重ねることで、常に揺らぎを持ったリズムを形成している。

その結果、リスナーは安定したリズムに乗るというよりも、常に微細に変化する“揺れるグルーヴ”の中に身を置くことになる。この感覚は、従来のジャンル的枠組みでは捉えきれない独自性を生んでいる。


アルバムとしての構造美

『Zoo』は単なる楽曲集ではなく、全9曲を通してひとつの流れを形成する構造を持っている。曲ごとの個性は強いが、それぞれが断絶することなく、緩やかに接続されていくことでアルバム全体の物語性が生まれている。

その設計は、ライブ的な即興性とスタジオワークの緻密さが共存するんoonの特性をそのまま拡張したものとも言える。


現在進行形の“実験性”としての2ndアルバム

デビュー以降、んoonは一貫してジャンルの境界を曖昧にしながら活動を続けてきたが、『Zoo』ではその姿勢がより明確な形で結晶化している。

実験性は単なるノイズや崩しではなく、構造そのものを揺らす方法として機能しており、その結果として生まれる音楽は、混沌ではなく“整理された流動性”として響く。


結論──多様性をそのまま作品化したアルバム

『Zoo』は、多様な音楽的要素を単に並列するのではなく、それらが同時に存在し続ける空間として設計されたアルバムだ。

んoonというバンドが持つ柔軟性と即興性、そして構築力がバランスよく発揮された本作は、2ndアルバムでありながらすでに“現在進行形の完成形”と呼べる領域に到達している。

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