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満島ひかり × cero『踊るノアール』レビュー|初コラボが描く、夜の街を漂うポップス

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2026年4月、満島ひかりとceroによるコラボレーション楽曲『踊るノアール』がリリースされました。

本作は、映画『ホウセンカ』での共演をきっかけに実現した初のコラボレーション作品。満島ひかりがボーカルを務め、ceroが作曲・サウンドプロデュース・アレンジを担当しています。

俳優・アーティストとして独自の表現を続ける満島ひかりと、都市的で洗練されたサウンドを追求してきたcero。その個性が自然に溶け合い、新たなポップスが生まれました。

ceroが築いてきた“都市の音楽”

2004年の結成以来、ceroは日本のインディーシーンを代表するバンドの一つとして独自の存在感を放ってきました。

初期のフォークロックを基盤としたサウンドから、ソウル、ファンク、ジャズ、AOR、エレクトロニック・ミュージックまで幅広い音楽性を取り込み、作品ごとに進化を続けています。

『Obscure Ride』では都会的なグルーヴを確立し、『POLY LIFE MULTI SOUL』ではより実験的なアプローチへ、『e o』では余白を生かした静かな表現へと歩みを進めてきました。

変化を恐れず、それでいて「都市の風景を音楽で描く」という軸を失わないことが、cero最大の魅力です。

満島ひかりの歌声が加わることで生まれた新しい景色

『踊るノアール』では、ceroらしい繊細なリズムや浮遊感のあるアレンジに、満島ひかりの透明感ある歌声が重なります。

派手に感情をぶつけるのではなく、言葉の余韻や空気の流れを大切にする歌唱は、楽曲全体に静かな深みを与えています。

タイトルにある「ノアール(noir)」が連想させる夜や影のイメージと、「踊る」という身体性が同居し、どこか幻想的でありながら都会のリアリティも感じさせる世界観を描き出しています。

コラボだからこそ広がった表現

cero単独の作品ではなく、満島ひかりという表現者を迎えたことで、楽曲の印象はこれまでとは異なるものになりました。

バンドの持つ演奏力やアレンジの巧みさはそのままに、歌い手が変わることで音楽の見え方も変化しています。

それぞれが持つ個性をぶつけ合うのではなく、互いの魅力を引き出しながら一つの作品へと昇華している点こそ、『踊るノアール』の大きな聴きどころと言えるでしょう。

まとめ

『踊るノアール』は、満島ひかりとceroによる初のコラボレーション作品です。

映画での出会いをきっかけに生まれたこの楽曲は、満島ひかりの繊細なボーカルと、ceroが長年磨き続けてきた都会的なサウンドが美しく融合した一曲となっています。

それぞれのファンはもちろん、ジャンルを越えた新しいポップミュージックに触れたい人にも、ぜひ聴いてほしい作品です。

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