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TOPS『Bury the Key』レビュー|洗練されたインディーポップが辿り着いた新たな境地

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モントリオールが生んだ、洗練されたインディーポップバンド

カナダ・モントリオール出身のTOPSは、ドリームポップやソフトロック、シンセポップを絶妙なバランスで融合させたインディーポップバンドです。

ボーカルのJane Penny(ジェーン・ペニー)の柔らかく透明感のある歌声を中心に、メロウなギター、心地よいシンセサイザー、洗練されたリズムが織りなすサウンドは、どこかノスタルジックでありながら現代的でもあります。

2010年代以降のインディーシーンでは、Men I TrustやMild High Club、Crumbなどと並び、都会的で洗練されたポップミュージックを代表する存在として高い評価を受けています。

最新アルバム『Bury the Key』

TOPSの最新フルアルバム『Bury the Key』は、2025年8月22日にリリースされました。

本作ではこれまでのエレガントなポップセンスを保ちながらも、より温かみのあるアナログな質感やバンドとしての一体感が際立っています。

煌びやかなシンセサイザーだけでなく、生楽器の響きや余白を生かしたアレンジが印象的で、派手さではなく「心地よさ」を追求した作品に仕上がっています。

アルバム全体には穏やかな空気が流れていますが、その奥には孤独や時間の流れ、人との距離感など、大人になったからこそ感じる感情が静かに描かれています。

注目曲「ICU2」

本作の中でも特におすすめしたいのが「ICU2」です。

軽やかなギターカッティングと浮遊感のあるシンセ、Jane Pennyの落ち着いたボーカルが心地よく溶け合い、TOPSらしい魅力が凝縮された一曲となっています。

派手なサビで盛り上げるのではなく、何度も聴くうちに少しずつ惹き込まれていくような楽曲で、アルバム全体の雰囲気を象徴する存在と言えるでしょう。

YouTubeを記事に埋め込む場合は、「ICU2」の公式ミュージックビデオがおすすめです。

“変わらない”ことの強さ

インディーロックの世界では、新しいサウンドへ大胆に変化するアーティストが注目されることも少なくありません。

しかしTOPSは、デビュー以来築いてきた美学を大切にしながら、少しずつ音楽を磨き続けています。

『Bury the Key』も劇的な変化を目指した作品ではありません。

だからこそ、長年バンドを追い続けてきたファンには安心感があり、初めてTOPSを聴く人にとっても入り口として最適な一枚となっています。

TOPSらしい”夜の音楽”

TOPSの作品には、昼間の爽やかさというより、街灯が灯る夕暮れから深夜にかけての静かな空気がよく似合います。

『Bury the Key』も例外ではなく、一人で過ごす夜やドライブ、部屋でゆっくり本を読む時間など、日常の何気ない瞬間を少しだけ特別なものに変えてくれるアルバムです。

肩肘張らず、それでいて洗練されている。

そんなTOPSならではの魅力が、本作には詰まっています。

まとめ

2025年8月にリリースされた『Bury the Key』は、TOPSがこれまで培ってきたインディーポップの美学をさらに成熟させた作品です。

派手な展開ではなく、繰り返し聴くほどに味わいが深まる楽曲たちが並び、バンドの魅力を改めて感じさせてくれます。

初めてTOPSに触れる人にも、長年のファンにもおすすめできる一枚。

まずは「ICU2」を聴き、その心地よいサウンドに身を委ねてみてはいかがでしょうか。

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